vol.11 HIMATSUBUSHI TIMES


『why me?』vol.11の基本情報


★キャスト★
長澤英知 &

★スタッフ★
ピアニスト 土井 一弥
音響 村岡 正則
照明 上林 悠也
照明アドバイザー 中能 良
撮影 片岸 佑太
撮影 磯貝 幸毅
広報 / 受付 東峰 かおり
プロフェッショナル遊軍 マナティ

★スペシャルサンクス★
宣伝コメントを頂戴しました
テレビマンユニオン プロデューサー
中村 美奈子さま
物語を会話で紡いでいくって、実は誰もがやりたいことなのでは、と思う。子どもの頃の遊びは、自分が別の誰かになって、目の前の友だちに話しかけるところから始まっていた。相手もそれに乗って、どんどん話が展開していく。構成や結末など当然考えない。そしていつの間にか笑い転げていたり。

why me? を初めて観たとき、舞台に上がった人の変化を一緒に体験するドキュメントだ、と思った。なぜこんなにワクワクするんだろう。公演に足を運ぶたび、人が理屈抜きで面白いことをしているからだ、と確信している。

そして必ず物語が生まれる。長澤さんが、今日一緒に即興芝居をする人を決めたときには、何が起こるかわからないはずなのに、その時点で、予想外の角度から心やら記憶やらを揺さぶられてしまうことを予感する。不思議と解放された気持ちになるのだから、もう、ただ、その時間に身を委ねるだけだ。

置きDMのご協力を頂きました
・日本橋社会教育会館
・月島社会教育会館
・アートはるみ
・もりたカフェ(東所沢)
・CAFE ぐりーんおうる(東所沢)
・パラダイスビアファクトリー(茨城県・鹿島神宮 表参道)

リハーサルにご協力いただきました
・熊本 勝彰 さま
・井上 桂佑 さま
・串山 麻衣 さま
・福地千香子 さま

 


長澤英知からのご挨拶


皆さんこんにちは 長澤です。
この度はお忙しいなか『why me?』vol.11にご来場いただきまして誠にありがとうございます。

先日歯医者へ行きました。
幼い頃は恐怖の対象であった歯医者でしたが、今ではもう痛くもなんともありません。
治療中に「ははーん、ここの先生、あの助手とデキてんなぁ」と妄想する余裕さえ持てるほど。
(「歯医者」とは「医者」を指してる言葉であろうに、どうして「歯医者へ行った」と言うのかは長年の疑問です。力士の事を「お相撲さん」と競技の名称にさん付けして呼ぶのと同じぐらい気になっています)
医療の進歩は我々の生活をダイレクトに豊かにしてくれるものなのでこれからも頑張ってほしいところです。

さて、わたくしごとで大変恐縮ですが昨年末より 「即興芝居 × 動画 企画」と銘打ち、プロの役者さんに手伝ってもらいながら即興芝居の動画をYouTubeにupしています。

撮影を重ねるうちに気づいたのは
「即興には即興の方法論がある」
というものでした。

演技のトレーニングの中にも「エチュード」や「アドリブ」といった即興性を訓練するものは存在するのですが、「即興”芝居”」として人様からお金と時間を頂戴してお見せする場合にはそれらとは全く別の技術が必要です。そしてその方法論や技術は、インプロと呼ばれる即興芝居が日本に運ばれてきて約30年の月日が経っているにも関わらず今なお誰も持ち合わせていません(少なくともぼくは存じあげません)。
観る人からしてみれば「面白い物語を見るなら映画でいいじゃん。どうして演劇? ましてや即興? チケット高い割には面白さの担保は無いんでしょ? それって価値ある?」というわけです。
誰からも求められない表現が衰退していくのは自然の摂理であり、そのなかに即興芝居というものも含まれているのかもしれません。
この事から「即興芝居には需要が無い」という仮説が成り立ちます。
需要が無いという事は取りも直さず価値が無いという事です。悲しい事ですね。

しかし、ここで疑問が生まれます。

「では何故『why me?』のような即興芝居を見に来てくれる方々がいるのだろう」
「何故プロの役者さん達は笑い転げながら演じているのだろう」
「演じる側にとっても観る側にとっても価値のあるものなのではないだろうか」

即興芝居では演者個人の魅力が剥き出しになったり、演者同士の濃密なコミュニケーションが交わされたり、思いもよらぬ方へストーリーが転がったりするのが常です。
そしてそれをハラハラと固唾を呑み成り行きを見守る観客たち。
観客と演者が一瞬一瞬物語が創作されていく様を共に”体験”していくこのスタイルは、すでに完成された作品を”鑑賞”する台本芝居とはまたべつの楽しみ方ができます。
失敗も成功もないなかで自らストーリーを創作し切り拓いていく過程はドキュメンタリーにも似ており、演者の人生観や哲学などが垣間見えるのも即興芝居ならではです。
勇気と遊び心、そして演者のパーソナリティで創作されるこの芸術に本当に価値はないのだろうか。

そして僕は「即興芝居に需要が無い」のではなく、「即興芝居の価値が正しく浸透していない」という新たな仮説を希望を込めて立ててみました。

即興芝居自体に価値はある。
どんな最新医療もヤブ医者にはその価値を正しく提供できない。
最新医療は正しい知識を持った医師によってその効果を発揮するのと同じように、即興芝居の価値を正しく大衆に伝える人物と術があればいいのではないだろうか。
ぼく自身がそうなれたらいいなと思ってはいるものの、ぼく一人だけでは難しいのだろうと感じているのも正直なところです。

即興芝居の価値を証明すべく、今日もまた皆さんのお力を貸していただければ幸いです。
ご声援のほど、よろしくお願いいたします。

 

追伸:
所属メンバーの名字のイニシャルを繋げて付けられた「KAT-TUN」のNが「NAGASAWA」のNなのではないかという憶測が一部界隈で起こっておりますが、この場を借りて否定させていただきます。お騒がせいたしました。

 

 


前回(vol.10)のゲスト・熊本様より
感想を頂きました


ものすごい緊張間の中で、あっという間の一時間でした。
過去に何回か観ていたので、会話?対話?の中で作り上げていく即興芝居である事は理解していましたが、当日配布の新聞に『今回のVol.10からseason2になります!』と銘打たれていたので『今までと違う?どんなお芝居になるのかな?』と非常に期待しつつ、でも自分とは無関係なので!と気楽な気持ちで胸に黄色シールを貼って客席にいました。

いつもの様に当日の共演者を決めるインタビュー的な時間が始まり、最初、マイクを向けられた時は思いっきりビビりましたが、黄色シールだし、私の後に話を聞かれていた観客席後方に座っていらっしゃったIT系企業にお勤めの男性の方が経歴や年齢、そして何よりイケメン!だったので、私になる事は無いだろうと全く根拠のない確信?から余裕で座っていました(笑)。
実際、長澤さんが『本日、共演をお願いする方は…』と言って、私の横を通り過ぎた時は『やっぱりあの方だ!』みたいな気持ちでしたが、急にバックして来て指名された時は本当に心臓が止まりそうでした。
『心臓を患っている私になんてことを!』と思いましたが、その時はまだご存じなかったので許してあげます(笑)。

まぁ、そんなこんなで訳も分からず舞台にあがりましたが、正直なところ、ほとんど何を演じたか?(言ったか?)覚えておらず、気づいたら長澤さんとエンディングの挨拶で頭を下げていました。
『ありゃりゃ!終わっちゃったよ!』的な感じだったと思います。
さらに観客の皆様に拍手を頂いている時は『内容の無い、薄っぺらい舞台になってしまい、本当に申し訳ない』という気持ちでいっぱいで、その後数日間はけっこう落ち込んでいました。
後日、ネットにアップされた終了後の感想を拝見した際にようやく救われた気持ちになりました(だいぶ忖度して頂いたと思いますが…)。

それからしばらくして、演じた動画がYouTubeにアップされていたので、怖いもの観たさ?というか反省もかねて?何回も見直しました(笑)。
視聴して改めて感じたことが、よくこの内容(会話)でエンディングまで持っていったな~と長澤さんに対してリスペクトしましたし、自分のボキャブラリーの無さに改めて落ち込んだりと複雑な心境でした。
また、ところどころで長澤さんにツッコミをいれて観客の皆さんの笑いが取れたシーンや特にピアニストのケビンさんが大笑いしてくれているシーンは、ちょっとだけ誇らしかったりもしましたし、舞台上で長澤さんが笑いをこらえている時も“やった~!”的な感じでした(笑)。

とにかく、非常に貴重な体験をさせていただき、本当にありがたかったのと何か吹っ切れたというか自分は結構ネガティブな人間でしたが、あの舞台以降はちょっとだけポジティブな気持ちで日々過ごせている気がします。
良く判りませんがこれが率直な感想です。

今後もこの即興芝居が続き、そして共演される方が様々な受け止め方をされて、ちょっとだけ人生にプラスになる事を願いつつ…。
長澤さんはもちろん、スタッフの方々に御礼申し上げます(特にケビンさん)。
オジドルは永遠に不滅です(笑)。
大変、失礼致しましたm(__)m

追記①:
今回の役名が『まさひろ』でしたので、巷で騒動になっている方を連想してしまうかもしれませんが、私と彼は無関係ですので、あしからずm(__)m

追記②:
友人が今年の年末年始は休みが長くてヒマだ~!と嘆いていたので、何人かにYouTubeの動画について連絡しましたが、まさか動画の再生回数が3,000回を超えるとは…(驚)!と言うことで“プチバズり”に気を良くしたので、Vol.11も出ちゃおうかな~!今までに2回も、まして連続で出演した人はいないだろうし…。これもseason2的な新しい試みか?と勝手に考えつつ…。冗談ですからね(笑)!
ただ、次(Vol.11)に出演されるだろう、今この新聞を読んでいる方へ一言!
『迷っていたら、やって(出演して)みましょう!もちろん緊張すると思いますが、終わってみればかなり楽しいし、ちょっとだけ自分が変れる気がします!』。Byオジドル・クマでした!

以上

熊本 勝彰

 

※長澤による補足説明※
伸びているYouTubeチャンネルの指標として、「チャンネル登録者数の50〜200%の視聴回数がある動画をupし続けられているチャンネル」という基準があるようです。
さらにいうと、チャンネル登録者数の3倍の視聴回数になった動画を「ヒット動画」、10倍の視聴回数になった動画を「メガヒット動画」扱いとしてよいようです。
2025年2月14日時点でのぼくのYouTube登録者数が142名。それに対し、熊本さんが出演してくださった「『why me?』vol.11 〜オジドルのハードル〜」の動画は3,371回を記録し、チャンネル登録者数の約24倍を記録しました!

 


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vol.1
(タイトルなし)

vol.2
「とりあえずコーヒーを」

vol.3&4
vol.3「南へ 私の決断」
vol.4「ゆく姉 くる姉」

vol.5
「じぃじの生き様 〜用法・用量はお守りください〜」

vol.6
「あなたに似ている」

vol.7
「だったら いったん めを閉じて」

vol.8
「好きって言い、鯛 これからも一緒にスモウよ」

vol.9
「のらくら葬儀場はたまたま営業中」

vol.10
「オジドルのハードル」