前回までのあらすじ

長澤が大学で芝居を学んでいた頃、Japan Burger Championship(以下JBC)のプロデューサーであり大学の先輩でもある輝さんは在学中、そして卒業後も「演技」ではなく「食」を学んでいた!あと留学とかもしていた!

 


ミーティング


「ミーティングをしよう」という事で、7月(先月)上旬に、ぼくと輝さんは新宿のオシャレなお店で再会を果たした。
大学を卒業してから10年以上が経っていた。

輝さんは真剣な顔で僕にこう言う。

「JBCを絶対に成功させたいと思っている。
その為にヒデ(長澤)の力を貸して欲しい。司会をやってほしい」と。

ぼくは、ふむふむと頷きながらも、心の中では
「輝さんが待ち合わせの時間から15分も遅れてやってきたのはなぜなのだろう」と
ただそれだけをずっと考えていた。

かくしてミーティングは始まった。

 


ミーティング中に見えてきたもの


JBCが生まれた経緯やルール、出場チームの説明など、ミーティングは2〜3時間に及んだ。
その時にぼくは気づいた事がある。

料理やその業界の話題に言及する度に、輝さんの声が高くなり、早口になるのだ。
人が自分の得意な事や好きな分野の事を話す時に起こる生理現象である。
話したい事が多すぎたり、早く話したくてたまらなかったりと、”好き”という感情に心身を支配されている状態。
そこにはいたのは大学の先輩ではなく、料理をこよなく愛する一人の少年であった。

ぼくは思った。

「あぁ、この人は本当に料理が好き、いや、愛しているに違いない。
このイベントを成立させる為にぼくに頼ってくれたのなら是非とも力になりたいものだ。
微力には違いないだろうが、それで輝さんが笑顔になれるなら全力でやらせてもらおう。
うん、妥協はしないとここに強く誓おう。
それにしてもあぁ、照さんはどうして15分も待ち合わせに遅れたんだろう」と。

 


ウィンウィンの関係


ぼくの仕事に対しての向き合い方として、基本的に
「クライアントにどこまで喜んでもらえるか」
という事を軸に置いている。

クライアントの為になるのであれば
それが自分にとって不本意な事であってもやると決めているし、
逆にただのイエスマンになる事もなく提案などもさせてもらう。

そのモチベーションが爆上がりした瞬間であった。
こうなった時の仕事は十中八九楽しいものになると決まっている。
本番までの日数を指折り数える日々が始まった。

 

 

まだ続く・・・

 


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