シナリオ
昨年2月23日に行った『why me?』vol.1を経て、
ぼくは自分の弱点を克服するべくシナリオを学び始めている。
半年かけて行われる “基礎科” と呼ばれるクラスを卒業し、
(真面目に通えば誰でも卒業できる)
今では “ゼミ” というものを受けている。
“ゼミ” は何人かいるプロのシナリオライターから自分が学びたいと思う先生を一人決めて、
その先生の指導の下学ぶというスタイルである。
ぼくも何人かの先生のゼミを見学させていただいた後、
尾崎先生という方のゼミを受ける事にした。
尾崎先生のウィキペディアはこちら。
2週間に1回の頻度で自分の作品を尾崎先生に提出し、フィードバックをもらう。
フィードバック中に、永遠と思えるほどの沈黙が訪れる時がたまにきずだが非常に勉強になる。
一言一言が的確である。
さらに、
「長澤君が書きたいのって例えばこういうのはどうかな」と
その時に思いついたストーリーを披露してくださる時もあるのだが、
悔しいことにそれがぼくが2週間考えたものより遥かに面白いのである。
プロってこういう事かと圧倒される日々である。
見えてきた雑さ
インプロには
「シーンの初めはポジティブに始まり、
何か困った事が主人公に起きて
結末を迎える」
というなんとなくのストーリーの創り方は伝授される。
ぼくもなんとなく
「ほう、そういうものか。なんだ簡単ではないか」
と、なんとなくストーリーというものを解った気になっていた。
が、このゼミを受けたり、シナリオの本を数冊読んだりするうちに
自分の井の中の蛙っぷりを思い知らされた。
今までの自分のストーリーの認識がとにかく雑であるのだ。
(そしてこれはおそらく、今インプロをやっているすべての国内プレイヤーに共通する)
“インプロ” というものが演劇業界で白い目で見られているのは仕方のない事である。
しかしそれを覆せる可能性が即興芝居に眠っているのもまた事実である。
全12回からなるゼミも、今日で折り返した(7回目)。
早い人はもう脚本の執筆に取り掛かっているがぼくはまだプロット(脚本を書く前段階)にOKが出ない。
毎回考え直していたプロットだが、本日ようやく
「まぁ素材はこれでいい」とOKをもらえた。
プロのシナリオライターになるのではなく
『why me?』をより良くするために受け始めたクラスだが、
吸収できる事が多くある。
そして学べば学ぶほど
「プロのシナリオライターの人たちってすごいな」と頭を垂れるばかりだ。