ターゲットのススメ


例えばビジネス書やHPの作成マニュアル本の序盤、もしくは人と何か話す際、ターゲットを訊かれる事が多い。

「あなたがやるパフォーマンスは誰を対象にしているの?」

年齢は20代?それとも50代?
性別は男?女?
主婦層それともサラリーマン??

「芝居やるのもホームページ作るのもいいけど、まずはどの対象を狙ってるか把握しようよ!」というわけである。

この質問に遭遇する度にぼくは返答に窮する。
というのも、ぼくがやろうとしている事(即興芝居)には明確なターゲットというものが無いからである。

10代でも80代でもゲイでもレズでもパイロットでも催眠術士でも、興味を持ってくれる方には是非見に来ていただきたいと思ってしまうのだ。

ビジネス書の次のページにはこう書かれてある。
「ターゲットを絞る事で、次に打つ有効な手が見えてきますよ」

なるほど、一理ある。
次の一手を最善のものにする為に、ターゲットという指標がある方がやりやすいのも理解はできる。
一理あるが、興味が無いのだ。
しかし自分に無い考え方を受容できないのであれば、読書の意味と面白みは消える。
ぼくは無理やり、ターゲットを絞ってみる事にした。

 

 


ターゲットを考える事で見えてきたもの


現時点のぼくのターゲットは「すべてのホモサピエンス」となっている。
これを絞ってみる事にした。

年齢や性別のこだわりは特に無いので、こだわりのある軸は何だろうと考える。
すると1つのターゲットが浮かび上がってきた。

日常に退屈している・もしくは疲れている人、だ。

序盤に挙げた軸の例と比べるとかなり大雑把な括りになってしまうのは否めないが、これがぼくにとっての真実ではある。

毎日毎日仕事と家の往復で「何か面白い事起きないかな」と漠然と思っている方々。日々のルーティーンで「今日も昨日と同じ1日だったな」と思っている方々。「自分って何やりたいんだろう何が向いているんだろう何が好きなんだろう」と悶々としている方々。
こういう方々には是非見に来ていただきたいと思っている事に気がついた。

そういう方々に対して
「ぼくはこれサイコーに面白いと思うんですけど、どうですかね!?」
と提示したいっぽいのだ。それはきっとぼく自身が退屈な日々を少し長めに過ごした経験から来ていると推測する。
「見てくれた人の人生を少しだけでも良いものにしたい」という願いがぼくの活動の根本にあったようである。
「で、あわよくばスタッフワークとかも手伝ってくれるようになってよ」という願いもまたあるのかもしれない。
「次見に来る時はケーキの差し入れとかもしてね」もあるのかもしれない。

でももちろん、リア充・パリピの参戦も大いに歓迎です。
2/23、残席、少なくなってきております。
ご予約はお早めにどうぞ。

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