訃報


ぼくの即興芝居の師である今井純氏。
その彼のさらにお師匠さんであるキース・ジョンストン氏の訃報が届いた。

ぼくもずっと昔に彼のワークショップを過去受けた事がある。
(それに関しては4月15日に行われる『why me?』vol.5の当日配布新聞に寄稿したので、是非ご一読いただきたい)

インプロ(即興芝居)を世に生み出し、「インプロの父」と呼ばれたキース。
にも関わらず、彼はインプロのショーをほとんど観なかったという。
彼の思惑に反して、滑稽なエンターテイメントが世に蔓延してしまった事が原因らしい。
そんな彼もある女性のインプロだけは観に行った。
それがカナダの女優レベッカ・ノーサンの『ブラインド・デート』と呼ばれる作品だ。これは『why me?』のように、観客を舞台に上げて一緒に作品を創作するスタイル。というかまぁ早い話、ぼくがパクったわけである。
(詳細はこちら

 


キースが見たいと思うものを創る


今回で5回目の上演を迎える『why me?』だが未だに完成形が見えず四苦八苦している。
「完成形」などおそらく無いのであろうが、「BESTはなくともbetterはあるだろう」という考えのもと模索を続けていくつもりだ。

天国でキースに会った時、彼は「君のパフォーマンスだけはいつも見ていたよ」と言ってくれるだろう。
そして英語を聞き取れないぼくはそれをヘラヘラした愛想笑いで返してしまうに違いない。

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