客入れ


13:15。客入れが始まった。

お客様がちらほらとお見えになる。

興味深い発見だが、リピーターの方はなんとなく判るようになってきた。
お顔を覚えたからというのももちろんあるが、
劇場に入って来た時にワクワクしている感じがあるのだ。
一度『why me?』を味わった方は
まだ未体験の方と比較すると
もしかしたら不安が薄く興奮や好奇心が強くなるのかもしれない。
サーモグラフィーか何かで測定するときっと差異があるに違いない。
(サーモグラフィーの差し入れお待ちしてます!)

来ていただいたお客様から順次、事前アンケートにご回答いただく。
アンケートの一番最初の質問はこうだ。
「本日 長澤の共演相手をする事になった場合お願いできますか?」

この質問に対し回答の選択肢は3つ存在する。

・問題ない
・要検討
・無理

「無理」を選択されたお客様を舞台に上げることはしない。
本公演において一番困る事は、
すべてのお客様に「無理」を選択される事だ。
が、ありがたい事に過去5回の公演で今のところその事態は避けられている。

ちなみに「無理」を選択されたお客様に
「(協力できずに)すみません」と謝られる事が多々あるが
全く気にしていない。
選ばれるかもしれない…と不安になるぐらいなら
「無理」を選択してゆったりと観劇していただきたい。
この企画はぼくだけでは成立させられない。
観客に活かされている。
どの回答を選択したお客様も等しく尊い。
だから謝る必要は全くなく、
ただサーモグラフィーの差し入れをくれればそれでいいのだ。


ゲストチョイス


お客様をお待ちした為、本編は5分遅れで開始した。

舞台上に出て行き『why me?』の概要を説明。
この時にリピーターの方に手を挙げていただいたが、
およそ1/3程度の方々が存在したように思う。
リピーターの方が多くの初見の方を連れてきてくださるという
理想的な形で少しずつ拡がってるのかもしれない。

長澤の存在も『why me?』の存在も知らない方々と
お喋りを行い、本日のゲストを決める。

今まではこのおしゃべりの際に
「普段は何をされてるんですか?」
と質問していたが、
ぼくの意に反して答えに窮される方々が多かった。

どんな質問が、お客さんは答えやすいんだろう…
vol.4を終えてから熟考した結果、
今回は出身地を尋ねる事にした。
出身地を尋ねられて困る人はいないはずだ。
しかもその土地の特徴なんかを知っていれば
きっと話も弾むはず!
そう考えたぼくは各都道府県の特徴などを自分の引き出しに入れておいた。

最初の女性に出身を伺う。
ニューヨークです
引き出しのどこを探してもニューヨークの情報はなかった。
47都道府県のなかにニューヨークが無い事を恨んだ。

話を早々に切り上げて、次は男性に話を伺う。
出身を尋ねてみるとと長野だと言う。
内心「しめた!」と思った。
野県といえば、久石譲とあさま山荘事件ですよね」とぼくは返した。
この2つの情報の落差で笑いが取れると確信していたが、普通にスベった。
男性の表情も「知らんがな」と言わんばかりであった。
本番中に心が折れた音が聞こえた。

あの時のぼくはサーモグラフィーを使わなくても低体温だとバレていただろう。

 

 

まだつづく。。。

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