#125 WS

Byhidetomo

10月 12, 2023

よくやっている人たち


即興2人芝居ワークショップ・中級クラス。

ここ最近、ワークショップの参加者に対して
「皆よくやってるなぁ…」
という気持ちが芽生える。
これは上から目線なわけでも皮肉を吐いているわけでもない。
ましてやぼく自身の事をよく見せるつもりもない。

即興で、演者2名で、60分間の即興芝居。
つぶしは効かない。
成立させるためにやらなければならない事は多くあり終わりはない。
ワークショップを重ねるほど上達するわけでもない。
前進と後退を繰り返しながら少しずつできる事を増やしていくだけだ。
理想形はあるもののその道のりは遥か向こうにある。
ぼく自身も先日の『why me?』vol.6では個人的に悔しい思いをしたばかりだ。
それでも続けようというのだ。
好きじゃなければできない事である。

そんな彼ら/彼女らに対して中途半端なワークショップを提供するわけにはいかない、という気持ちにさせられる。
ワークショップに臨むメンバーを見て刺激を受けることは決して少なくない。


かけがえのない財産


ワークショップ終了後、参加者たちが先日の『why me?』についての感想をくれた。

これに関してぼくは嬉しかった事がある。

「今までで一番良かった」
「本当に感動した」
といった好意的なコメントも頂けたが、そればかりではない。

「ひでとももっと影響受けるべきだったよ」や
「新聞に書かれていた無防備の件、できた?」等、
『why me?』をもっとよくするにはどうすればいいのかという意見を建設的に交わす事ができるというその関係性をいつの間にか育めていた事が嬉しかった。

即興2人芝居というあまりにもニッチな業界。
同じものを目指し、同じ悩みを抱える人物がいるというのは有難い事である。同じ方向を向き、同じ事に価値を感じられる。ありがたい。

 


15min


今日のワークショップでは、中級クラス今シーズン最終月という事もあり、1シーンあたりの時間を今までの10分間から15分間に延ばしてみた。
60分間の即興芝居のうち、最初の15分をやってみましょうねという事だ。
ぼくのワークショップでは初めての試みである。

参加者それぞれに収穫はあったようである。
ぼくを含め、各々が自身の壁と向き合っている。
個人戦だがチーム戦をやっているような感覚に時々なる。

少しずつ60分に近づいている。
もちろん60分に達成できたとしてゴールではない。むしろスタートであろう。
我々は今、スタート地点へ向かっている。

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