ビハインドスタート


年賀状を書いている。
新年明けて9日経つのにも関わらず、まだ書いている。
というより、昨年までに書けている年賀状は1枚もない。

2023年の「あけましておめでとうございます」のご挨拶年賀状を
2023年になってからせっせと書いているのである。
ここ最近、ぼくはずっとこのスタイルでやらせてもらっている。

小学生の頃のぼくは、夏休みの宿題を、
「まだ間に合うだろう」
「もう少し大丈夫なはず」
と先延ばしにし続け、結局終わり切らないまま2学期を迎えてしまうタイプのスタンドであった。
(※今この記事を書きながら
「先延ばし」も「後回し」も同じ意味なのに、
それぞれの単語に「先」と「後」という言葉が入っており、
「先にやる」と「後にやる」では意味が180度変わってくるので、
この日本語の違いを外国の方に説明するのは骨の折れる作業だと感じました)

また、全て手書きである事も、年賀状が遅い理由の一つである。

「パソコンからプリントアウト」

非常に甘美な響きである。
一生のうちで一度は口に出して言ってみたいものだ。
友人から送られてくる年賀状には家族の写真がプリントされており、手書きで「あけましておめでとう!今年もよろしくね!」と添えられている。
お手軽で、それでいて友人の現在の様子もわかり、しかも作り手にとっても作りやすい。年賀状革命が起きたとしたらそれは間違いなくプリントアウトの誕生の瞬間であったろう。

 


それでも手書きにこだわる理由


それでも手書きにこだわる理由が何かあるのか、と問われたら正直に答えよう。

無い。

無いのだ。

手書きにこだわる理由はひとつも無いのだ。
プリンターさえ手元にあれば間違いなく、多くの友人のように写真+手書きの一言で済ましてしまう。
問題はこのプリンターである。
実は昨年の年の瀬に一度、家電量販店へプリンターを下見に行った。
なるほど様々な機種があったが、年に一度しか使わないプリンターを購入する事に踏ん切りがつかないのである。
月に1度でもプリンターを使う機会があれば間違いなく購入するのだが…。

 

そこで、写真付き年賀状を送るすべての人々に私は問いたい。
年賀状以外でのプリンターの使い道を。
これを私の、今年初の問題提起とさせていただきたい。
すべての国民が今までタブー視し避け続けてきたこの問題に、今年こそはメスを入れていきたいと考えている。
「危険すぎる」という忠告はもはや意味をなさない。
だれも私を止められない。私は戦う。

 

あけましておめでとうございます!!

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