楽しい時間はすぐ過ぎる
三ヶ日というのは、どうしてこうも甘美な響きを持つのだろう。
「寝正月」という言葉があるように、
この3日間だけは何もしなくていいし、
何もしない事で罪悪感を感じる必要も無いのだ。
やらなければいけない事をすべて棚上げし、
ダラダラする事の免罪符がこの3日間だけは発効される。
が、その特別な日もあと数時間で終わりを迎える。
涙がこぼれちゃう。
即興芝居のワークショップ
ぼくが主催する、即興芝居ワークショップ初級編が1月から開始となる。
昨年までは中級編を実施していたこのワークショップだが、
今年は中級編受講者が4名未満になったという事で、
初級編を実施する事になった。
(ちなみに初級編の参加者は8名となり、
4名ずつの2グループで行われる)
ぼくの行なう即興芝居は
「演者2名で映画の様な即興芝居を行なうためのワークショップ」
という、我ながら非常にニッチなワークショップである。
このワークショップについて今回は説明させていただきたい。
まず「演者2名」という部分。
ぼくは『why me?』(当日劇場にお越しいただいたお客様と長澤が行なう即興2人芝居)を成立させるために、あらゆる試行錯誤を繰り返してきた(そして今後も行なっていく)。この時のノウハウが強く活かせるには「2名の演者」というのは必然であった。
次に「映画の様な即興芝居」の部分。
実はここが他の即興芝居と一線を画す箇所である。
インプロと呼ばれる即興芝居では、基本的には「アイデアは何でもいい」とされている。が、これは即興芝居の初心者が持ってしまう恐怖を和らげる為の、いわば緩衝材としての言葉である。が、ベテランと呼ばれるプレイヤーでも、この言葉を隠れ蓑にしアイデアを出す能力の無さに正面から向き合わずにいるところをぼくは何度も目の当たりにした。
そしてぼくはそれが、即興芝居が日本に広まらない最大の要因の一つであると考える。アイデアがなんでも良すぎて、ナンセンスな展開にしかもっていけないのである。
一方、映画には脚本というものが用意される。初稿に始まり、第二稿、第三稿と書き直しの作業を繰り返していく。これは億単位の予算を投入される映画では当たり前の事だ。
脚本が全てである。
キャストやスタッフ、その他関係者の命運を興行収入が握っている。
「アイデアはなんでもいい」というぬるい環境では良い脚本は創れない。考えては練り、練っては考え、良い作品に仕上げていく。
それを即興でできるようになりましょう、というとても素晴らしいワークショップなのである。
興味のある方はこちらからお申し込みください。